■竹村真一(たけむらしんいち) 1959年大阪生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。同大学院文化人類学博士課程修了。通 産省の外郭シンクタンクなどでアジア研究や社会開発プロジェクトに携わった後、92年より東北芸術工科大学助教授(文化人類学・国際社会論・技術論・デザイン文化論等を担当)。専門の人類学や文化生態学のアプローチに生命科学や情報社会論の視点も統合しつつ、新たな「人間学」「地球社会学」の構築をめざす。また、都市デザイン、環境問題、教育・医療、技術文明論などの分野で広く発言するとともに、近年はマルチメディア関連のさまざまなプロジェクトも推進。著書に『呼吸するネットワーク』『新たな人間の発見』など。
■野村万之丞(のむらまんのじょう) 1959年東京生まれ。300年の歴史をもつ加賀前田藩お抱えの狂言 野村万蔵本家の直系長男として生まれる。3歳で初舞台を勤め、以後数々の秘曲を上演し、95年に万蔵家継承名 五世万之丞を襲名、万蔵家の八代目の当主となり、2000年から狂言を新たに編集した一門の組織「萬狂言」の代表を務める。近年では、古典の狂言にとどまらず、現代劇やテレビの出演、演劇の劇作・演出などを手がけ、また一方では、長野パラリンピック冬季競技大会閉会式の演出、第14回国民文化祭総合プロデュースなど大型公式イベントにも携わり、文化情報経済プロデューサーとして各自治体や企業の委員を務めている。